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10周年の回顧録

こんばんは。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
お約束どおりまたまた参りました♪……珍しいね~(笑)

今日は予告通り、開店当初の話でいっくよー(σ・∀・)σ
それでは今夜も。はっじまるよ~!

ラパンアジルを退職して、約1年近く経ってからの開業。
シェフにはご報告をして快く送り出してもらいました。

物件を探している中、トキメイちゃったのが今の場所。
夜に来て覗いた時に、少しだけ見えた2階ロフトへのあの階段。
もうね、一目惚れだったんです(*´艸`*)

うん♪あの手すりをアイアンにしてレッドカーペット敷きたい!みたいな(笑)
で後日改めて内見したら、奥に広いじゃないですか!
そしてお家賃も当然、ね(゚A゚;)ゴクリ
実は、うさぎには店舗の裏にまだお部屋があります。
店舗25坪、裏のバックヤード的な二階家で25坪、計50坪の物件。
そりゃ高いわな(ヾノ・∀・`)ムリムリ

当初はワインバーをやろうと思ってたので、店内がこれだけ広いならコンセプトを変えないとやっていけない。
んー。明らかな予算オーバーだし。
そんなこんなでお断りしました。


他の物件を連日探しましたが、心に響く物件はやっぱりなくて。
もう一度上土町の物件を見てみようかな…何とかできないかな、と。
どうしても忘れられなかった物件でした。

まぁ、結局決めた訳ですがそこからが大変で。
レストラン的な店にするなら厨房機器がそれなりに必要になってきます。
これがまたたっかーい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
人生で一番高いお買い物(σ・∀・)σゲッツ!!
あ、今でも払ってます(笑)

物件も決まってコンセプトも変えて、戸惑いながらも先輩たちには本当にお世話になりました。
そんな中大先輩に、友達でいい設計士がいるから一度会ってみる?と。
話を聞くほど恐れ多い。そして多分めちゃくちゃ高いですよね?
私そんなに払えないよ…。

悩んでいるうちにその方が東京から来ちゃいました。
そう、勝手に!(・・?
店舗見せて?と言われコンセプトなどを話しながら案内して。

面白い店舗だね、イイね!また連絡するね、と。
でも予算的に間違いなくお願いできませんからいいです。とハッキリお伝えしたのですが、友達価格で出来るから考えといてねって。

いや~、無理だって。
東京の三ツ星レストランとか、有名な高級フレンチなどを設計してきた方。
気持ちは嬉しいけど絶対に無理だから(ヾノ・∀・`)ムリムリ

その方はご高齢でしたが、その後もなぜか足繁くやってくる。
毎回断ってるのにやってくる…押し売りか?それとも鴨ネギなのか?
そしてこういうのどう?と毎回図面を携えて。
お断りしても僕が好きでやってるだけだから、と。

でもね、私のイメージする今のうさぎとは全く違うイメージだった。
プロヴァンスの明るい感じがイイよ!
黄色とブルーと基調にしてさ!
赤はダメ、絶対にダメ。失敗しやすいから。
僕のイメージとは違うなーって。

いやいや、おっさん!私の店なんですが!?(゚Д゚)ノ
あまりにも押しが強いこだわりに私は全く共感できず、紹介してくれた方にも相談して、改めてきちんとお断りをしました。

そしてその数日後。
請求書が届きました…金額はなんと約100万!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
え???
速攻で連絡したら、僕からしたら安い方だよと。
そしてご丁寧に交通費までご請求。
ある意味詐欺じゃんか(´;ω;`)
知人の紹介だったせいもあり金額交渉はしたものの、結局支払いました…。

その後日談。
当時親しくしていた広告代理店の方が、じゃあいい人紹介してあげるから良かったら契約して、と。
これまたかなりのおじいちゃんでしたが、最初に金額交渉をしてから様子見で正式にお願いする事を条件に。

現場が動き始めて図面が要る、じゃあ次の打ち合わせは図面が出来上がる○日にしましょう、と各業者さんみんなで。
職人さんたちみんなが集まってくれた当日、図面ないから話だけ進めようってそのおじいちゃん。
は???

それを何度も繰り返されて。私キレてお断り。
だってみんな忙しい合間をぬって他の現場を空けて来てくれてるのに。
私も全く進まない状況にハラハラ。

そしてこの話のオチは…。
そのおじいちゃんは図面が書けない人でした゚┐(´д`)┌
そんな事あります!?
もちろんご請求来ましたよ、5万円ね(笑)
ま~た~か~!!<(`^´)>…二度とじいちゃん信用せんわっ!

もう紹介は嫌だ、でもどうしよう…そんな中、業者さんのひとりが言ってくれた。
これ位の規模の店なら設計士なんか居なくても余裕だよ。
みんなでやろうよ、と。
嬉しかったのと不安な気持ちと複雑でしたが、連日現場入りして毎日みんなとワイワイあーじゃないこーじゃない深夜まで。
楽しかったのを覚えています(*´∀`*)
完成して引き渡しの日は淋しかったくらいに(笑)

笑ってしまったのが、店舗が完成した翌日、最後のファサード看板の取り付け。
心配だったのと位置の確認も兼ねて、一番親しかった業者さんに立ち会ってもらって。
取り付けが終わってこれで本当に完成。長かったなぁ…と感慨深く泣きそうになっていると横で嗚咽が。
……え?
私よりも先に大泣きしていた業者さん(゚゚゚A゚;)…え?なんでやねん!
おかげで私は涙も引っ込み大ウケ(笑)
ありがたかったなぁ。その後は飲み友になりました♪

設計士がいない中、あれこれとトラブルもありました。
カウンターを作った後に厨房のダクトが入らない!と作ったばかりのカウンターをぶち壊し…大工さんは苦笑い。

2階のテナントのトイレを貫通してしまい謝罪に行ったり。
(本来の造りなら有り得ないそうで、大工さんに非はないです)

設備屋さんからのプレゼントのはずだったトイレの備品。
物を間違え穴を開けられた箇所をビスで埋めたり。
(未だ痕跡残ってますww)

一度、業者さんに怒られた事もあります。
キレイに仕上がっていく店舗を見ていると、追加であれこれもっと手を加えたくなるんですね。
でも予算が足りない。
私は銀行からこれだけ借りるけど、運転資金がこれだけあるからもう少し払えます、と金額を伝えました。
その瞬間に怒られた(^_^;)
そういう話をしたらみんな足元を見るんだから、具体的なカネの話は絶対にしちゃダメだって。
聞かなかった事にするからみんなにも言っちゃダメ!と怒られました。

そっかー。そういうもんなんだ…。
みんないい人なのになー。と反省、いい勉強になりました。
なぜかバツだらけの職人さんばかりでしたが(笑)みんなとってもいい人でした♪

そして…東日本大震災が起き計画停電が始まり、物流が止まり最後の仕上げは出来ないままオープン。
開店日も本当は3/14のホワイトデーを狙ってたのに間に合わなくて4月に。
肝心な特注したロゴ入りのお皿が届かなかったんです。


震災当日は、ワイン棚の最上部にシャンパンを一人並べていた最中で。
慌てて押さえたけど誰もいない、通行人に叫んでみたけど気が付く訳ない。
そのうち手が痺れてきて…諦めて泣く泣く両手を放しました。
ガッシャ~ンッ!!ポタポタポタ…。
新規開店前に、盛大にシャンパンを床にぶちまけました(;´д`)
生まれて初めて割ったワイン、それが最初で最後。
シャンパンまみれの、貼ったばかりの床を泣きながら掃除したなー。

本当はね、赤い壁にポスターとか絵葉書とかをヨーロッパのバルっぽくあちこちに貼りたかった。
ロートレックの絵とかね(*´∀`*)
でも間に合わなかった。
タイミングでいつでも貼れるからま、いっか。
なーんて思っていたら、お客さまから赤い壁がイイねとお声を頂き。
なんとなく貼れずにここまで来ちゃった(笑)

開店当初は赤いうさぎとよく呼ばれて。…酒井法子ですか?
もしくはうさぎの尻尾とか、うさぎ小屋とか…
ちょっとちが~うっ!!
ご近所さんからはうさぎママと呼ばれ(^_^;)
でもうさぎってワードはみんな頭に残るみたいだから、これはこれで作戦成功だったかな(*´艸`*)

今日は長いよー(笑)
最後に感動のお話をひとつ。
私がラパンアジルに勤めていた時の常連さまのおじいちゃま。
独立で辞めると言ったらお金出してあげようか?なんて言ってくれた人。
お気持ちだけ頂戴してもちろんお断りしました。
私、そういう水商売の世界が大嫌いなので(笑)


退職した後日、ご家族から病気で入院している事を聞きました。
最後に会いに来てくれませんか?って。
顔を見たら元気になるかもしれないから、と。

私でいいのかなーと思いながらもお見舞いへ。
ベッドに横たわる姿は…骨と皮のように変わり果てたお姿でした。

涙を堪えて笑いながら少しだけお話をして。
部屋を出てからEVの前で号泣したのを覚えています。
ご家族と少し話をして、開店する時は必ず教えて下さいねと優しいお声を頂き、それまではきっと父も頑張るからと。

うさぎの開店日は4/17です。
当日はいろんな方からお花を頂きました。
その中で群を抜いて立派なお花、それはそのおじいちゃまからでした。

開店が近づくに連れ忙しく、お見舞いも行けませんでしたが、お花を見てホッとしたんです。
だってまだ生きてらっしゃる。良かった、と。
改めてご報告に行かないと、なんて思ってました。

そしてその一週間後くらいだったかな。
娘さんがご挨拶に来てくれました。
実は4/17に亡くなったんです、って。
お花は前もって頼まれていた事、すぐには連絡しない事、言い残されたそうです。
だいぶ前から危篤だったのに、17日まで生きたのは見届けたかったんだと思いますよ。
こんな事を言われました。

店が終わってからひとり、頂いたお花を前に潰れるまで献杯。
ワガママも多かったけどとても可愛らしかったおじいちゃま。
人生最後に楽しい時間を見つけたよ、といつも嬉しそうに言ってくれた。
点滴繋げながら来た時もあったね。
痙攣が出てしまう日は私が二人羽織状態でサポート、楽しかったね。
背も屈んで大きなグラスは飲みにくいからと、いつも小さなワイングラスで。
端数はチップでいいよ、といつも万札しか出さなかった粋な方。

因みに、当時のシェフはチップはサービスの対価だと、全額くれる人でした。
でも!その方のチップだけは半分搾取されたけどね~(笑)

あー、ダメだ…。思い出して泣いてしまいそう。
うさぎの開店日はその方の命日でもあります。
そのせいもあって忘れられない日。
時々ですが、お墓参りも行かせてもらってます。
私の方こそいっぱい元気をもらったから。


○○さん、安らかにね。私が行くまでもう少し待っててね。
もう少し、ここで頑張りたいから…。
美味しいワイン持ってくからね。小さなグラスと一緒に。
またソムリエとして最高のサービスするからね。

そんなこんなでやっとこさっとこ10周年。
こんなご時世ですので何も出来ませんが。
今後ともうさぎの木をよろしくお願いいたします。
( `・∀・´)ノヨロシク

次の目標は…どーしよっかなー。
まずは着実に1年ずつ乗り越えていくことかな( ー`дー´)キリッ

末永く細~く愛して、長~く愛して…もらえたら幸いです(*´▽`*)
いつか…ここに来てくださるUSG48の皆さまと飲み会?オフ会?出来たらいいなーと思います♪
あ、メンバーのみの会員制ですからね(^_-)-☆

今夜も(特に!)長いお付き合いありがとうございます。
今日に至れるのは皆さまのおかげです。
そして愛するスタッフ、ご協力くださった業者さまたち。
本当にありがとうございます。心より御礼申し上げます。
改めまして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(*^-^*)

オーナシェフソムリエール 落合美由紀